
注意すること
精油(エッセンシャルオイル)は、100%天然成分で出来ていますが、成分が凝縮されているため、使い方を誤ると危険を伴うこともあります。
飲まないこと
植物から作られ、いい香りがする精油ですが、絶対に口に入れないようにしてください。
一部の国では医師の管理の下で内服する場合もありますが、製油は飲んではいけません。もし、誤って飲んでしまった場合は、大量の水で口をすすぎ、医師の診察を受けるようにしてください。
直接肌につけないこと
精油は成分が凝縮されているため、そのままでは体や肌に刺激が強すぎます。
マッサージの際などに直接肌に付ける場合には、原則として基材(キャリアオイル)などで希釈して使ってください。
通常は2%以下、10mlのキャリアオイルに対して精油4滴で使用し、顔に使用する場合や敏感肌の方は、1%またはそれ以下にして使用したほうがいいでしょう
また、目に入らないように注意してください。
もし精油が目に入ってしまった場合は、大量の水で洗い流した上で、医師の診察を受けるようにしてください。
パッチテストをしましょう
精油を直接肌につける場合には、パッチテストも忘れずに。
パッチテストは希釈した精油を腕の内側に指先ほどの範囲に塗り、24〜48時間置きます。その際に肌が赤くなったり痒くなったりした場合は使用しないようにします。その時点で水で洗い流します。
敏感肌の方は、希釈に使用するキャリアオイルだけのパッチテストも行ったほうが良いでしょう。
日差しに注意
ベルガモット、レモン、グレープフルーツなどの柑橘系の精油には、日光感作性という、日光に当たることでシミのもとなどになる作用のあるものがあります。
マッサージなどで柑橘系の精油を肌に塗った場合は、12時間程度は日光に当たらないようにします。
子ども、妊婦、病気のある方は注意が必要です。
子どもへの使い方の注意
15歳くらいまでの子どもに対しては、精油の量を大人が通常使用する際の半分くらいを目安にして希釈するようにします。
また、1歳以下の赤ちゃんには精油を使用しないようにし、3歳以下程度まで乳児には精油が肌にふれるような使い方はせず、芳香浴にとどめてください。
妊娠中の方への使い方の注意
妊娠中は体が敏感になっているので、芳香浴程度にとどめるようにします。
また、妊娠中には使用しないほうがよいとされる精油もいくつかありますので、これらの使用は避けるようにします。
慢性疾患がある方などの注意
病気のある方なども香りに反応しやすくなっていることがありますので、通常使用する場合の半分以下の量を目安に精油を使用するようにします。
また、通院中の方や薬を飲んでいる方は、精油を使用する前に医師と相談してみるといいでしょう。
年配の方も慎重に
年配の方も香りなどに敏感になっていることがありますので、精油を使用する際には、通常使用する場合の半分以下を目安に使用するようにします。
体調などでも
これらの他に、生理中の方や低血圧の方、高血圧の方などについても使用する際に注意する必要があります。