
基材
精油(エッセンシャルオイル)は、成分が濃縮されているために直接肌につけることが出来ないので、マッサージなどで直接肌にふれる場合などにオイルや蒸留水で希釈したり、蜜蝋や塩等と混ぜて使用します。
これらの、精油を希釈したり混ぜて使用するものを基材と言い、植物油(キャリアオイル)やアルコール類など、いくつか種類があります。
油性基材(キャリアオイル)
スイートアーモンドオイル
美肌効果のあるオレイン酸が豊富に含まれているため酸化しにくく、しっとりとした質感が特徴で、保湿効果もあります。
すべての肌質に合うとされています。
グレープシードオイル
リノール酸とビタミンEを少量含んだ刺激の少ないオイルで、伸びがよく、肌の質感がいいさっぱりとしたオイルです。
敏感肌や脂性肌の方に。
マカデミアナッツオイル
人の皮脂に近い成分の構造で酸化しにくく、基礎化粧品にも広く使われているオイルで、肌に浸透しやすく効果も持続します。
脂性肌や老化肌の方に。
アプリコットカーネルオイル
スイートアーモンドオイルと似ていて、ビタミンAとEを含みます。さらさらしていて滑りが良く、フェイシャルマッサージの際におすすめです。
すべての肌質に合うとされています。
オリーブオイル
オレインさんが含まれるので酸化しにくく、老化防止に役立ちます。なじみが良く浸透性も高いので、敏感肌のお手入れにも向いています。
乾燥肌、老化肌、混合肌、敏感肌の方に。
ホホバオイル
人の皮脂に近い成分構造で、酸化しにくく、肌刺激のないオイルです。肌に浸透しやすく、手作りスキンケアの原料としても適したオイルです。
普通肌や脂性肌の方に。
他のオイルと一緒に使う油性基材
小麦胚芽オイル
人の皮脂に近い成分構造で、酸化しにくく、肌に浸透しやすいオイルです。
乾燥肌、敏感肌、あれ肌、老化肌の方に。
月見草オイル
皮膚の細胞に必要なガンマリノレン酸を9%含み、保湿、抗炎症作用があり、かゆみや乾燥などの肌のトラブルに効果があります。
敏感肌、あれ肌、老化肌の方に。
アボガドオイル
オレイン酸、ビタミンなどが豊富で酸化しにくく肌への吸収も良いオイルです。しわや妊娠線の予防におすすめです。
乾燥肌、老化肌の方に。
ローズヒップオイル
アトピー、しみ、そばかす、日焼け肌などにおすすめのオイルです。これだけでも美容液として使用できます。
乾燥肌、敏感肌、あれ肌、老化肌の方に。
セイヨウオトギリソウオイル
セントジョーンズワートオイルとの呼ばれ、ねんざや火傷などに効果的です。収斂作用もあり、カレンデュラオイルと一緒に使用すると効果が増します。
普通肌や脂性肌の方に。
カレンデュラオイル
人の皮脂に近い成分構造で、酸化しにくく皮膚粘膜の保護作用に優れ、肌に浸透しやすいオイルです。痔や妊婦の乳首のケアにも使用されます。
すべての肌質の方、なかでも乾燥肌、あれ肌の方に。
水性基材
水性基材には、精製水を始めとして、エタノールやフローラルウォーターがあります。
精製水
ドラッグストアなどで入手できる、不純物を取り除いた水です。水道水には塩素が含まれ、手作りコスメなどの仕上がりに影響があるので、精製水を使用します。
化粧水やルームスプレー、香水などに。
無水エタノール
無水エタノールもドラッグストアなどで入手できます。香水やルームスプレーなどを作る際に、精油が水に溶けやすくなるほか、汚れを落とす作用もあるので、アロマポットや容器の洗浄にも使用できます。
揮発性で燃えやすいため、密閉して火気のないところに保存するようにします。
化粧水やルームスプレーなどに。
フローラルウォーター
芳香蒸留水やハイドロラットと呼ばれる、精油を水蒸気蒸留法で作る際に出来る副産物で、精油と似た効能を持ち、ラベンダーウォーターやローズウォーターなどが良く知られています。
化粧水、クリーム、パック、スクラブなどに。
ラベンダーウォーターは、抗炎症作用に優れるので、日焼け肌やにきび、吹き出物などの肌のトラブルケアに適しています。
鎮静作用もあり、アイパットに使うことで眼精疲労にも効果があります。
ローズウォーターは、疲れた肌に効果が高く、刺激性がなく、穏やかな殺菌消毒作用や抗炎症作用で肌の新陳代謝をうながしたり、保湿、収斂などのさまざまな作用があり、乾燥肌のケアや日焼け肌のケアなどのスキンケアに効果があります。
ネロリウォーターは、皮脂分泌のバランスを取り肌をしっとりと整えます。収斂作用に優れるため、肌の衰えが気になる方におすすめで、保湿効果もあります。
カモミールジャーマンウォーターは、抗炎症作用に優れ、乾燥の痒みを伴う湿疹などに効果的です。乾燥肌や敏感肌、アレルギー肌におすすめです。
ローズマリーウォーターは、収斂作用に優れ細胞を活性させるので、抜け毛などの髪の老化予防に効果的です。肌の弱い方は刺激を伴う場合がありますので注意が必要です。
これらの他にも、ペパーミントウォーター、タイムウォーター、オレンジスウィートウォーターなど、さまざまな種類のフローラルウォーターがあります。
その他の基材
クレイ
クレイは吸収、吸着力やクレンジング力に優れるので、余分な皮脂や老廃物の除去に効果があり、パックの材料として使われます。
モンモリオナイトは、ミネラルを多く含み、肌の角質を取り除きます。刺激が少なく、敏感肌の方に適しています。
カオリンは、ホワイトクレイとも呼ばれることのある、一般的に使われるクレイです。吸着力に優れ、毛穴や皮膚の汚れを取り除きます。
レッドクレイは、鉄分を多く含むために赤い色をしています。油分を含むので、乾燥肌や老化肌の方に向いています。
これらのほかには、ガスールなどがあります。
キサンガタム
クレイは吸収、吸着力やクレンジング力に優れるので、余分な皮脂や老廃物の除去に効果があり、パックの材料として使われます。
重曹
クレイは吸収、吸着力やクレンジング力に優れるので、余分な皮脂や老廃物の除去に効果があり、パックの材料として使われます。
蜜蝋(ビーワックス)
クレイは吸収、吸着力やクレンジング力に優れるので、余分な皮脂や老廃物の除去に効果があり、パックの材料として使われます。
シアバター
クレイは吸収、吸着力やクレンジング力に優れるので、余分な皮脂や老廃物の除去に効果があり、パックの材料として使われます。
コーンスターチ
クレイは吸収、吸着力やクレンジング力に優れるので、余分な皮脂や老廃物の除去に効果があり、パックの材料として使われます。